人造生命による置換問題の解決
見世物は幕を閉じた。諸君の中には、拍子抜けした人もいるかもしれない。しかし私は立ち上がって拍手したい。いまや私は次のような自然哲学の原理を述べることができるからだ。一個の生命が唯一であると見なそうと、一個の分子や原子、素粒子が唯一であると見なそうと、同じことである。生命は行為してきたし、いま行為しており、これからも行為していくだろう。それがどんな行為であれ。石器人が洞窟に手形を残すようにして、生命は生き、行為することで宇宙に手形を残していく。その影響として我々の唯一性がある。だからある個人の行為は、彼にしかできず、その行為の宇宙への影響も、彼固有のものだ、と。
さて、何をするとしようか。
作品名:人造生命による置換問題の解決 作家名:RamaneyyaAsu