なにも聞こえない
次の日、俺はまたも驚いてしまった。
「おはようございます、朝倉先輩」
「お、おはよう…え、先輩?」
「だって僕、一年ですから」
「一年!?同い年かと…」
「まあ、無理ないですね。僕のほうが大人っぽいですし」
「…」
「さ、学校行きますよ」
「え、あの…」
「行かないんですか?」
「…行きます」
それから、なぜか毎日、誠くんは俺の家の前にきた。
そして、毎日一緒に登校した。
とくに拒む理由もなかったし、とりあえず一緒に登校してた。
でも、それはある日突然、終わるのだった…。
1 END