Bhikkhugatika
不自在
彼は、念想する対象となる。
彼が体を念想すると、彼は体となる。彼が宇宙全体を念想すると、彼は宇宙全体となる。
彼は、念想する対象に従って、自在に大きくなったり小さくなったりする。あちらに、そちらにと飛ぶ。
彼は、宇宙全体や諸々のものを念想してそれらとなっても、見たり聞いたり感じたりするものに引っ張られて、おっつけ体の念想に引き戻される。
彼は、狭い体に閉じ籠っていると、自在に動けず、一切を一方向からしか見ることができない。体の念想から離れずに、我はそれと念想することなく、諸々のものを他者であるとしてひとつの観点から見る。
彼はこのようにして、怒る者となり悶える者となる。
作品名:Bhikkhugatika 作家名:RamaneyyaAsu