Bhikkhugatika
太陽また森思うに任せず
太陽が燃えて、私に陽光を注いでいる。私はそれを受け取ろう。そうしたところで、誰が困ることもなかろうから。森の木々が呼吸して、私に息を吐いている。私はそれを受け取ろう。そうしたところで、誰が困ることもなかろうから。
君はどうあっても私の思い通りにはなってくれない。私はそのことで心を痛めているが、考えてみれば、馬鹿らしいことだ。太陽や森に、私の為だけに与えよと言うようなものではないか。そもそも未熟な私が、君になにほどのものを与えることができるというのだ。傲慢はなはだしい男がいたものである。
こんな自分勝手な欲望に心を砕くよりも、人々の生に役立つ自然の原理を探して、書物を学びまた経験を考察することに励むほうが、遥かに優れているというものだ。これこそが君を楽しませることを、私は知っているのだし。そうして君が笑って、私に注いでくれる陽光と吐息を、私は受け取ろう。いやはやそれにしても、私の太陽であり森である君よ、君はなんと愛しい人なのか。
作品名:Bhikkhugatika 作家名:RamaneyyaAsu