Bhikkhugatika
Ramaneyya-楽しい
私なる一暴力装置。ただひとり私がこれは私であると豪語するこの理論は、他者が自然の観測から演繹できないために、他者には了解不能である。しかし私によれば、この理論は正しく真理である。
各人がこのように私なる自論を真理であると主張しあうと、互いに了解しあえないので、承認を強要しあう次第となり、暴力が生ずる。承認の強要が承認の強要を呼び、人から人へ、世代から世代へと飛び火していく。かくて大火は、いま私たちを包んで燃え狂っている。
私はこの暴力装置から離れて、かような景色を見た。シラブルが聞こえ、その響きは折り重なって調和した。私は歌う…
私にこだわる私から離れて暴力を滅ぼすのは楽しい
彼がこだわるものを私の中にも見つけて共感するのは楽しい
自然が私の行為によって変化していくのを観照するのは楽しい
私がほどなく滅びることを思い出すのは楽しい
滅びゆく私の経験を誰にとっても役立つ形に一般化して創作するのは楽しい
この自発的独創的芸術に打ち込むことで諸々のこだわりがなくなるのは楽しい
この私の行為が自然に不滅の影響を残して暴力を滅ぼすのは楽しい
作品名:Bhikkhugatika 作家名:RamaneyyaAsu