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怪物狩り 第2章(1)

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 結局、ターゲットは今日も自宅へ直行した。
 オレは、そのことを家康に携帯で連絡する。
 ターゲット宅から数10メートル離れたところにあるコインパーキング、そこに停まった車の中で家康は待機していた。
 ここからは、家の盗聴を担当する家康の仕事だ。

 もともと、家康は盗撮・盗聴マニアだった。ビルに忍び込んでは女子トイレを盗撮したりしていたらしい。「だった」と過去形で表現したのは本人の弁によるからだが、実際には、現在進行形で表現すべきで、今でも趣味を続けていると思われる。
 今回、盗聴器はリビングの窓の外側に設置されている。窓の振動で声を拾うらしい。
 設置されている盗聴器は1個だけ。複数設置した方がいいのではないかと思うかもしれないが、盗聴器は設置する時と回収する時が一番危険だ。設置・回収はできるだけ短時間で行う必要がある。加えて、今回は、家族の個室・寝室は2階にあるため、設置は困難である。
 盗聴についても、これまで特別な成果上がっていない。
 家族全員が寝静まるまで、家康の仕事は続く。

 明日は、作戦会議の日。

(第2章(2)へつづく)