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怪物狩り 序章

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序章 失われた「日常」

 午前6時30分、昨夜セットしていた目覚まし時計が予定通りにベルを鳴らす。
 定位置にある目覚まし時計に手を伸ばし、ベルを止める。
 頭が重い。
 昨夜は、遅くまでDVDを見ていたため、完全に睡眠不足だ。
今日は、水曜日。1講目に語学の講義がある。必修だから単位を落としたくない。
1講目の講義に間に合わせるためには、今起きるしかない。
 また、いつも通りの1日が始まり、「日常」が繰り返される……、そのはずだった。

 
 大学までは、自宅から電車を使って約1時間半。
 正直、下宿したい。
 朝の通学電車で座れることは、ほとんどない。
 今日も、吊り皮を掴む。
 そして、ポケットからスマホを取り出す。
 こういう苦痛な時間を潰すのに、スマホのゲームは最適だ。
 いつものように、大学までの時間を過ごす。

 
 大学の最寄り駅に到着すると、隣りの車両に乗っていた語学で同じクラスのヤツと顔を会わせた。
「よぉ」
 気の抜けた挨拶をする。
 相手からも、同じような返事が返ってくる。
 そして、語学の教室まで、どうでもいいことを話しながら歩く。
 教室に着くと、各々自分の席へ座る。
 そして、講師が来るまで、近くの席のヤツとどうでもいいことを話す。
 語学の講師が入室する。
 そして、語学の講義が始まり、90分後に終わる。

 今日は2講目が空いている。
 とりあえず生協購買部へ向かう。
 そうすれば、連れの誰かに出会うだろう。
 案の定、ヒロシと出会う。
 そして、ヒロシと2講目の90分を潰すことが決定する。
 2講目が終わる少し前に、ヒロシと食堂へ向かう。食堂が混む前に席を確保するためだ。
 とりあえず、今日はカレーを食べることにする。
 ヒロシは中華そばのようだ。
 食べ終わる頃、2講目が終わった学生たちが食堂に流れ込んでくる。
 昼食を食べ終えたので、その流れに逆らい、食堂から出る。
 そして、ヒロシと無駄話をしながら3講目が始まるのを待つ。
作品名:怪物狩り 序章 作家名:宇都 治