小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

木の上のお客さん

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

「はい。来てますよ。かわいいお客さん」
「申し訳ありません。わたしには、あまり慣れていなくて……」
 ことばがとぎれました。女の人は口ごもってから、小さく深呼吸していいました。
「このサルは、なくなった主人がかわいがっていたんです。主人の葬儀の日にいなくなって……」
 女の人の目に涙が光ります。
「そうでしたか。不思議なご縁ですね。このおさるさんは、妻を亡くしてから、やる気をなくしていたわたしを、立ち直らせてくれたんですよ」

 その後、もんちゃんは、たびたび坂井さんの家に遊びにやってくるようになりました。
 もちろん、飼い主さんもいっしょです。
 こうして坂井さんの家は、ふたたび笑い声につつまれるようになりました。
 
作品名:木の上のお客さん 作家名:せき あゆみ