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ウエストテンプル
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novelistID. 49383
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ナイトメアトゥルー 2

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まぁ、精々頑張りな。
僕のはホントに不注意だった。
僕も観測者でありたかったんだけどねぇ…。
でも当事者にはならないように十分に気をつけているさ。
そこは一線を引いているしさ。
それに君が当事者になったとしても、僕達は君を責めないよ。」

「何を言う。」

「いやいや、君の立ち位置さ。
彼と近い場所を探すために、追浜 叶絵と仲良くなったんだろ?」

「彼女達は友達。
そこに都合良く伊達いすみが絡まっただけ。
それだけだ。」

「ふぅん。そういう事にしておこうか。」

「ま、老婆心ながら言わせてもらうけど、
その立ち位置じゃ、彼を無視し続けることもそろそろ出来なくなるんじゃないの?」

「…………。」

「{ナイトメア}のせいで体が成長しない君でも、心はどうなのかな?」
「ふん、邪魔したな。」

「あぁ、出ていく前に1ついい?
君さ、むしゃくしゃしたからここに来たんでしょ?
ぶつけようの無い怒りってやつさ。
君の言いたいこといや考えている事はわかるよ。
待瀬 清麗は汚い、あんな手段をつかって伊達君と接近したんだから。
って、感じかな。
でも、恋愛って物はさ生物としては避けられない現象だと思うんだよね。
全くっていっていいほど女性にモテそうにない僕の兄にも婚約者ができるようにね。
物にしたもの勝ち、てなものかな。
だからさ、待瀬 清麗のああした手段を汚い一偏等にするのはどうかと思うんだけど。」


三黒 翔の言いたい放題に工藤 ユキは何一つ答えずに新聞部の部室を後にした。





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教室に戻る途中、佐藤 麻里と出くわした。
そうか、今日、追浜が休みだったんだ…。
でも、あともう1人は?

「あれ?今日は1人かい?」

「あ、伊達君。
ううん。
ユキったら、お弁当を食べている途中に用事を思い出したと言って、どこかに行っちゃたのよ…。」

佐藤は、弁当を包んでいるナプキンの他に何かを持っていた。

「それ、何?」
「ああ、これ。
ユキが持ってきていたんだけど食べなくて、まだ未開封のやつなんだけど…。」
「ふぅん。」
佐藤にそれを良く見せてもらう。

それは、「腸にまで届くヨーグルト」という商品だった。