小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

漢字一文字の旅  第三巻

INDEX|94ページ/113ページ|

次のページ前のページ
 

十四の一  【仏】



【仏】、もとの字は「佛」。
この右部の「弗」は「ほのか、かすか」の意味だとか。
そこから彷彿(ほうふつ)の熟語を作る。

【仏】の仏陀(ぶっだ)は古代インド、サンスクリット語の「buddha」の音訳語。
正しい悟りを得た者の意味だそうな。

そして日本には数多(あまた)の仏像がある。
その中で最も美しい仏像は京都広隆寺の弥勒菩薩(みろくぼさつ)。
国宝第一号であり、1960年、あまりの美しさに学生が近寄り、キスをしようとしたら指がポキッと折れたというエピソードがある。
当時筆者はまだ幼かったが、世間で大騒ぎになったのを憶えてる。

奈良の中宮寺の菩薩半伽像。7世紀頃の作品で、聖徳太子の母がモデルになったとされてる仏像だ。
笑顔は柔らかく、まさに現代風な顔立ち。
誰に似てるかなとこの間から考えてるが、うーん、最近テレビに出演している女優さんのようだ。
しかし、今にもテレビから飛び出してきそうな表情。
大昔であっても、こんな面持ちの人がいたのかと……、こんな思考、罰が当たるかな。

そして最近話題になっているのが、京都の金戒光明寺。
アフロヘアの仏さま。
だが、なぜ?
この仏像は五劫思惟阿弥陀(ごこうしゆいあみだ)仏。
この「五劫」はとてつもなく長い時間のことであり、その間の修行で髪が伸びてしまったとか。
えっ、これって冗談、それともホント?

それにしても、いろいろおられるものだ、と。
こんな、ああだこうだ評してる非礼、お許しください。
【仏】の顔も三度まで、となるかな?