moonlight 改稿版(後編)
「時間が経ってぇ、色褪せたぁってー」
miwaの『441』をハスキーボイスで力強く歌い、観客たちの心にこの瞬間を刻んでいく。
自分たちが決めた選曲を順調に歌い上げる。
ネオの質問に、ウワアアアアアア――――――――!! と講堂中に声を響かせ、ネオに答える。
そしてトークを交えた後、
「まだ聴きたいかあ――――――!!」
「聴きたい――――――!!」
「オッケー!! それじゃあ、景気よくいくわよぉ――――――!!run thought(ランスロー)!」
ロックフェスでやった、あのオリジナル曲を披露(ひろう)。
ギュイイイイイイ――――――ン!!
再びみちるのエレキギターから、頭を狂わせるほどの大音響が講堂全体に響く! まるで彼らの脳内にある、ぐちゃぐちゃに渦巻(うずま)いているたくさんの悩みを、音に変換して絶叫しているかのようだ。
「まずはこれからぁ――っ! わたしが一番やりたかった曲、Every Little Thingの『JUMP』!!」
ネオの叫びと共に、講堂が震動(しんどう)した!
作品名:moonlight 改稿版(後編) 作家名:永山あゆむ