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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(後編)

INDEX|73ページ/104ページ|

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 茜はネオに手を振りながら、勝手口からでていった。
 総合祭(そうごうさい)。
 学生主体で日頃の成果の展示や催(もよお)し物を出して、学生はもちろん、保護者や地域の方々を楽しませる、学校の一大イベントの一つ。
 三年生は調理室を使って料理を販売しており、二年生や一年生は出し物を行っていた。中には生徒会と実行委員会の許可を得て、視聴覚室でお笑いをしている学生や、部活でイベントを開いており、午前中から大賑わいだった。
 ネオのクラスである二年一組では、教室をすごろくに見立てて作り上げた出し物、『サイコロ☆あどべんちゃー』をやっており、ネオは午前中、その運営当番をやっていた。
 大人から子供までが楽しめる出し物であったためか、色々な世代の方が楽しんでくれた。しかし、お客さんがしばらく来ないときは、運営しているメンバーでやっていた……のだが、『好きな男子を教壇(きょうだん)で叫ぶべし!』とかいう、突拍子(とっぴょうし)もないマスにネオは止まってしまい、おかげで男子の中で誰が好きかを無理矢理言うはめになってしまった。そのことは三人には内緒だが。
 そんなこんなでネオは総合祭を楽しんでいたが、やっぱり一人足りない。
 その件について、
「竹下さん、どうしたのかなあ?」とクラスメイトの女子。