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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(後編)

INDEX|45ページ/104ページ|

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 不思議そうに見つめるみちるたち。
「うん。一週間でやるのは厳しいかもしれないけれど……新曲を作ろうよ! いつも通り、私が作詞で、みっちぃが作曲、そして健斗とタッくんが編曲で!」
「ま、マジ?」
 ネオの提案に、みちるをはじめ、健斗と巧も驚いた形相(ぎょうそう)を見せる。
 ネオは、そうよ、と言い、
「この問題はきっと、自分の言葉じゃないといけないと思うの。もちろん、有名アーティストの楽曲のコピーもいいかもしれない。でもそれは、人の力を借りたという事実があるから、言い方が悪いけど、わたしたちの気持ちなんてこれっぽっちもこもってない。なら、自分たちの気持ちを前面に引き出した、この世に一つしかない、『わたしたちだけの曲』を作った方がリアルに、実緒に届くんじゃないかなーと……」
 やっぱり、うまく言えないや。
 こんなの無謀(むぼう)だよね。今までだって、制作に二、三週間かかっているんだから。やっぱりやめよう、とネオが言いそうになったその時、
「ネオ」
 みちるがネオの前へと歩み寄る。
 彼女の両肩に手をあて、