小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

moonlight 改稿版(後編)

INDEX|101ページ/104ページ|

次のページ前のページ
 

 ――これなら何も心配はないわね。
 一週間後。実緒が教室に入ってきた瞬間、クラスメイトは「心配したよ」「大丈夫?」と声をかけ、彼女は気持ちよく学校生活へ復帰できた。
「――ネオちゃん、約束のポスターができたよ。はい!」
 実緒は二つ折りしたA4の画用紙を広げる。
「おおっ! こ、これがわたし!? か、かっこいいーっ!」
 白黒のカラーで、ステージでマイクを両手で持って力強く歌っているのがネオ。右上にエレキギターのヘッドを真上にして豪快に弾いているのが長里(ながさと)みちる。左でクールに器用な指使いでエレキベースを弾いているのが伊藤巧(いとう たくみ)。そして、右上には白いバンダナを巻いて、ドラムの中央でスティックを持って決めポーズをしている野上健斗(のがみ けんと)。自分たちの個性を引き出した絵となっている。
 ネオは目を黄金に輝かせながら絵を見つめる。
「ありがとう実緒! これで来年には、新入部員もきっとたくさん入ってくるわ!」
「ふふ、どういたしまして」
 満足気なネオに、実緒は微笑む。
 そこに、
「おっ! 何見てんの?」