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未花月はるかぜ
未花月はるかぜ
novelistID. 43462
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日常型素描き

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考えがまとまらない時の行動


「んがぁー!」
僕は、胸に詰まった感情を吐き捨てる様に叫ぶと、思いっきりベッドにダイブする。
コンプレックスな太い脚がボトンと間抜けな音を立てる。ウェーブのかかった長い髪を何となく眺める。それから、大きく息を吐く。

作品を書いていて行き詰まる時、大抵はこうなる。

何に行き詰まったって?
理由は単純だ。
キャラクターの性格がぶれる。
寧ろ、キャラクターが暴走しだす。

君、そんなキャラだったっけ!?
前話までと性格が違うじゃないか?

あー!
どうしよう!!

キャラクターと脳内会議。
分かった分かった仕方ないなぁ。

結局何だかんだで折れてしまう。
我が子が可愛くて仕方がない。

むくりと身体を起こす…。
とりあえず、スマホに書いた文章を見直す。僕の文章は、大抵スマホで作られている。

多趣味、友達と遊ぶのが大好きな僕は兎に角時間が無い。

その為、僕の小説は、寝起きの布団の中か仕事の行き帰りの時間に作られる。最初は、かっこよくキーボードを最初は叩いていたのだけど、生活が回らなくなってしまった。歌は場所が限られるし、絵は机でしかやれないから、必然的に小説は隙間時間になってしまっている。決して、一番おざなりにしているわけではない。楽しくてやめられないから、兎に角、時間を作ろうとして、カッコ悪いスマホ形式をとっている。

まあ、それは置いといて…。
身体を横に傾けて、今まで書いた文字の羅列を眺めてみる。
しかしなぁ…、だとしたら、過去にとった君の行動も矛盾けど?

どうするこの矛盾。

んー…参った。

書き直すか書き直さないか、それが問題だ。

過去の文章を読み直す。

ここで、次の問題に出くわす。

あっ…。
途中から文体変わってるじゃん!!

何もかもが気になって仕方がない。
まあ、いいさ。
夜は長い。

解決するまで意識をそらすことが出来ない僕は、やる事でしか解決策を見出だせない。

あとは、書き直しのループに堕ちるのみ。
作品名:日常型素描き 作家名:未花月はるかぜ