小さなタンポポの旅
僕が思い出に浸ってると弟達が起きて、僕の手を離す。
「ふぅぅぅ!よし!あともうちょっとだ!今日も気合い入れてガンバロー!」
「おー!」と弟達は声を合わせて元気よく叫ぶ。
いきなり突風が僕たちを襲う。
「うわぁ!」
と風によって1人、また1人と飛ばされてく。僕は必死に弟たちの手を掴むが、2人弟と妹が飛ばされてしまった。
「お兄ちゃーーーーん!!!!」
「妹~~~~~!!!!」
俺は手を伸ばし、妹の手を掴もうとする。が、あと10cmの所で届かず、すぐ豆粒みたいにちっちゃくなる。