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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(前編)

INDEX|25ページ/89ページ|

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 腕組みしてそこに立っているのは、
「み、みっちぃ……」
 長里(ながさと)みちるだった。
 刺々しい漆黒(しっこく)の髪の毛先が、さらに洗練されたものになっている。その姿はまるでSっ気たっぷりの悪の女王だ。心なしか黒いオーラが背中から見える。
 ネオと女子学生のみならず、周囲にいるギャラリーの皆さんまでもが、女王の怒りに慄く。
 シーン、と者抜けの殻になったかのように静寂につつまれる。
 ややあって、女王みちる様からの、
「おまえらぁ―――っ! これは見せモンじゃねぇんだぞ! とっとと失せな!」
 雷が学生たちを襲う。
「うわあぁぁっーっ!」、「悪魔が現れたーっ!」と廊下にいる学生たちは、一目散にその場から離れていった。
「……ったく、だれが悪魔だって? 失礼にもほどがあるっつーの!」
 廊下を横目で睨みつけ、ふう、と息をつく。
 いやいやいや、悪魔だったよ! 雷が見えたよ! と内心でツッコミしつつ、ネオはキッ、と自分を睨み付けてくるみちるを見つめる。まだ、黒のオーラは消えていない。
「……」