和尚さんの法話 「小悪を軽んじて罪無しとすること勿れ」
病気の人が居ったら、ご祈祷をしたり、お百度を踏むということをしたら、或は決定していない業なら治るということです。
そういうときは、和尚さんだけに頼めばいいというんじゃなくて、自分も一緒になって仏様に頼みにくると、そういう気持ちにならんといかんじゃないかと思いますね。
ただ頼むだけじゃなくてね、自分のことだからね。
子供のことでもそうですね、親が一所懸命になって頼むけど、子供も一緒になって頼むと、そうかよしよしと、聞いてくれるわけですよ。
人情と一緒ですね。仏様ですからもっと人情が深いですよね。
だからこちらも誠意を見せて一所懸命になることが大事ですね。
前にもお話したと思いますが、子供が病気になって、もう助からんとお医者さんに言われて、どうぞ私の命はどうなってもかまいませんから子供の命と取り替えてくれてもけっこうですと、私は死んでもかまいません、どうぞ子供を助けてくださいと、毎晩毎晩、滝に打たれにいったんです。
然し、その子は業決定で生まれた子であって、もう助かる見込みは無いと。
それだけ頼んでも決定した業はだめだけど、その功徳はその子に持たせてあの世でいい所へ行かせてやる、と。こういったんですね。
だから神仏は遠くにいるように思えるけど、身近なんですよね。
真剣に信じたら必ず聞いてもらえるということです。
了
作品名:和尚さんの法話 「小悪を軽んじて罪無しとすること勿れ」 作家名:みわ