安らぎの地
あの件、彼女と息子の件が終わり、私はやることがなくなった。属するに「暇」というやつだ。
あ、また誰か来るのか。私の周りを今度は空色の光が回る、だが人の形になると思いきや、馬の形になった。その馬はばんえい馬と言われる、大きな馬で旅のお供にするはちょうどいい。そうだ!この地の果てを探しに行こう。
私は馬にまたがり、馬の尻を杖で軽くたたいた。
「さぁ行くぞ馬。一緒にこの地の果てでも探しに行こうではないか。そうだ!この地を安らぎの地と名付けよう!どうだ!馬」
馬はヒヒーン、と鳴く。気に入ったようだ。
馬はゆっくり歩く。私は馬の上でゆらゆら揺れている。