和尚さんの法話 「阿弥陀経」 2
死んだらもう、あれもしてあげたい、これもしてあげたいと思っても死んでしまったらもう何もしてあげられんと泣くそうでして
霊魂というのは、そんなもんと違いますんやと
あの世へはみな通じますと、まずは、第一はお経なんです。それからお供えした物も向こうへ通じますし
小さい子達なら牛乳とか供えてあげたらいいんですよ
そんな話で死んでからでも 生きてるときと同じなんだから霊魂は不滅なんだとね
それから七日目ごとにお参りに行きますでしょ
そして七日ごとに行って拝んでたらね
小さい一寸ぐらいの阿弥陀様がね、お仏壇の中へ見えたんですよ
おー、何か信仰のことで変わったことでもあったのかなーと思っていろいろ話を聞いてみたら和尚様に死んでしまったらもう何もしてあげられないと、いうもんじゃないんだと、こっちでしたことは皆、向こうへ通じると、特にお経が一番有難いんだと聞かされたので阿弥陀経を毎日、10巻唱えてると言うのです
その子供の為にね、そのことだったんですね
あんまり信仰のある人じゃなかったと思うんですが、とにかく子供の為に毎日10回ずつ阿弥陀経を挙げたというのです
それが仏様に届いたんですね
小さな阿弥陀様が見えたというのはお経というのは漢文で書いてても、向こうではちゃんと通じるようになってるんですね
それはお釈迦様が我々を救うたのめ心理をお説きになってるんでしょお経というのは
ですからお経を読んであげたら死んだ人は向こうで助かるんですね
だからご先祖にお経を読んであげたら宜しいのですよ
写経というのもすれば大きな功徳がもらえるそうですよ
信仰のことは楽なことよりし難いことのほうが功徳は大きいんです
信仰心が大きいほどし難いことが出来るんですよね。人間でもそうですね、極端なことを言えば命でも要らんと、こうなるんでしょ、信仰もそういうことで、し難ければしにくいほど功徳は大きいんですね
一遍よりも二遍と、数が多いほど動作がかかりますから、気持ちが伝わっていくんですよね、そういうことで難いことをすればするほど功徳が大きいんですよ信仰はね、それを念頭に置かれてお励み戴いたら幸いと思います。
了
作品名:和尚さんの法話 「阿弥陀経」 2 作家名:みわ