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病院の下の世界

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今日、僕はお母さんの病院の祭りについて行った。
理由はヒナセ君が来るから。
このころ僕はお母さんの看護学校の友達の息子を仲良くなり、僕はヒナセ君と会うのが楽しみになっていた。
ちなみにヒナセ君は僕より2歳下だ。ヒナセのお母さん、チハルさんも僕のお母さんと2歳違う。
「シュウ~。あっちでたこ焼きがあるから食べに行こうよ」
この声はヒナセ君だ。僕はお母さんと今ここに付いたばっかなので、まだお母さんからお金をもらっていない。
「大丈夫だよ!俺が払うから」
「ヒナセ~?どこ~?ヒナセ~?」
チハルさんの声が段々と近づいてくる。多分ヒナセはチハルさんから逃げたか、離れて僕のもとへ来たか、どっちにしろまだ小2なのによくこんなことできるなぁ、と僕は感心する。
「じゃあ母さん。行ってくるね?」
「行ってらっしゃい」
ヒナセは僕の左腕を引っ張りながら走る。


それから僕等は遊んだ、的当てしたり、輪投げしたり、たまにチハルさんに追いかけまわされたり、そして僕等は疲れてトボトボと歩いていた。
気づくと僕等は学校の裏側まで来ていた。
季節は冬、まだ6時半だってのに、暗い。
「ヒナセ君~。もう帰ろうよ~・・・ね、寝てるの?」
「がー!がー!」
ヒナセ君の寝息が聞こえる、あの小屋からだ。しかし、あんなところに小屋なんてあったかなぁ?
古びたドアに、崩れそうな屋根、しまいにはここで誰か寝てたのか、ちゃんとボロッちいけどベッドまである。僕はヒナセ君を起こそうとすると、僕等二人の体重が重すぎたのか、底が抜けて落ちる。
「うわぁぁぁああああああーーーーーー!!!!」
僕は悲鳴を上げながら落ちる。

作品名:病院の下の世界 作家名:DG4