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本音のホンネ

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Episode.7 完璧主義のような適当なような俺自身がわからん



なあキアラ、俺って完璧主義か?それとも適当な奴なのか?



キアラ「何よ。突然、この話をプロローグから見たら適当ってのがまるわかり

じゃない?」



そうなんだよ。今初めから見直したら目も当てられないくらい恥ずかしいんだよ。

初めは俺も少しクールで影のある好青年だったような気がするんだが、なんか

今はクールさが消えてしまったような気がするし、何より書き方を変えて

しまったのが凄い違和感じゃないか?読者は特にそう思ってるんじゃないか?



キアラ「いやあんたが勝手に変えるって言ったんでしょ。ボケてる?」



いや、確かにそうなんだがやはり見返して見ると違和感半端ないな。

全部作り変えた方がいいかな?



キアラ「いや別にもういいでしょ。変なとこで生真面目なんだから

昔からそういうところは完璧主義的にやり直したりしてたわよね。

初めはあまり考えずに書き出して途中でやっぱりやり方変えようって

思ってやっと完成したと思ったら全体のバランスが悪かったり、

統一感が無かったりして、また修正して実際に学校に提出すると皆と

考えが全くずれてて発表するにも恥ずかしくて出来ないとか

で、その場で修正していかにも一般的な文章に直したりして



まあ・・・・・不器用なんだよね。」



・・・そのとおりでございます。

なんか苦労した分、見返りが少ないというか

あれ皆なんですらすら書けてるんだよ。とか

多いわホントに。

今さまた就活してるけど、志望動機と自己PR考えるのが

大変だわ。世の中のみなさんはこんなの簡単に書いてる奴も

多いから羨ましいわホンマに。



キアラ「じゃああんたが好きな整理して自分なりのマニュアル

作ってみなよ。考える部分減るでしょ。

いつも書くときどうやって考えてるの?」



そうだなーまずは就職サイトの求人内容とホームページ見て

その会社の良いところ探すところからだよな。

で、どう良いかっていうのは同じ業種のホームページも見て

比較したところ御社はここが良いです。とか自分の経験や性格に

合っているところが良いですみたいなのをメモ用紙に書き出してるかな。


そして、それを文にするために
「①私は貴社を志望した理由は○○だからです。
 ②具体的な理由(なぜその業種を選んだのか)。
 ③具体的な理由(なぜその業種の中でその会社を選んだのか)。
 ④自分がその会社でどう貢献出来るのかを当てはめる感じかな。」

これは志望動機の方ね。

で、自己PRはまあいろいろ強みがあった方が良いけど

今までの自分の経験の中でその会社で生かせる強みを書いて
どう貢献出来るか書く感じかな。志望動機の④とかぶらせて
こっちは具体的に書くっても良いかも。



キアラ「なるほどね。まあある程度まとめられてるじゃない。

これの通り書けばまだ面倒くさい気持ちは取り除けたんじゃない?」



いやそうなんだけどね。俺って一度まとめたとしても

なんかそのときは頭がクリアになるのにいざやるとなると

なんだっけ?ってなるんだよな。なんかもどかしくてさー。

まあ、↑で書いたのは見ながらやれば良いんだけど

今まで適当な紙に書いて無くしてたからなー。



キアラ「でも、どうしてもそうなるんだったら

今はしょうがないでしょ。急いでも上手くいかないんだったら

一歩ずつ進んでいくしかないんだし。

で、この志望動機の添削はしてもらってるの?」



いや・・・それが恥ずかしながらあんまり一回行ったきりだ。

いやあれなんだよ。面接官に見せるよりも添削しに行く方が

勇気がいるんだよ。だってさあの人ら重箱の隅をつつくみたいに

言ってくるんだよ。もうやる気そがれちゃうから嫌なんだよね。

まあ、行くべきだと思うけどそれは応募用紙や面接が全然

上手くいかなくてどうしようもないってときに行かないと

モチベーション落とされそうでかなわないんだよ、うん。



キアラ「覚悟が決まったら行くってことよね。あんたは頭では

わかってるけど出来ない事が多いもんね。

いろいろ試行錯誤して頑張ってるのは分かるんだけど、考えすぎて

行動に移すのが遅いから就職のときはあまり考えすぎずに勢いでいったら

就職出来たけどその後痛い目あったしね(笑)」



わかったよ俺、考えすぎてはいけないけれど

考えて行動する事が重要なんだ。つまりバランスだよな。

完璧主義だと持たないけど、適当すぎても人生上手くいかない。

そんな当たり前の事なんだけどやっとわかったような気がする。



キアラ「そうね。その調整は誰しも簡単してるもんでもないし

だから皆悩んでる。だから生きるのは大変なんじゃない?

まあ、不器用なりに成長してるってことでいいじゃない」



そうだな。完璧主義とか適当というより俺は不器用って事なんだよな(笑)

作品名:本音のホンネ 作家名:長谷川徹