世界を支配する方法 其の九
たしかに、軍隊や警察などの『命令側の幹部』がレプティリアン側の人間だとしても、その配下の『数』が上回っているのであれば、幹部の人間を『抑える』ことができるかもしれない……いや、できる。
つまり……、
A:「クーデターです」
俺:「!?」
俺は胸が躍った。
そうだ。その方法があるじゃないかっ!
『数』で圧倒しているのであれば、それは可能なはずだ。
やつら……「レプティリアン」だって『0.1%』の数しかいないのであれば、そいつを『取り押さえる』ことは可能ではなかろうか?
俺:「ほ、本気なのか?」
A:「はい。そして、私たち組織もすでに動いております。しかし、この計画を成功させるためには『大衆』を『気づかせる』ことがとても『重要な仕事』となります。それをやっていただくのが『あなた』です」
俺:「!?……俺っ?」
A:「はい。あなた以外にも日本に数百名、その他諸外国にも数百名います」
俺:「マ、マジで?」
A:「マジで」
俺:「数百名って、そんないるの?」
A:「はい。この任務はかなり難しいですからね。当然、人数も『上から言われている可能な数』をいっぱいいっぱい利用して配置しています。それにその任務の方々が裏切って、『レプティリアン』に寝返る可能性もありますので」
俺:「寝返る?」
A:「はい。よくあることです。まあ、仕方ありませんが」
俺:「い、いや、いいのかよ。そんな簡単に認めて。あんたらそれじゃあ、こまるんじゃないの?」
A:「しょうがないです。ただ、まあ、変な言い方ですが……その『寝返った人』にわたしたちとしては同情しますけどね」
俺:「?……どういうこと?」
A:「あまり詳細は話せませんが、まあ、言うなれば……『自らが蒔いた種は、自らが刈り取らなければならない』ということです」
俺:「?……キリスト?」
A:「まあ、『自らの行動は自らに返ってくる』ということです」
俺:「……?」
俺はこのとき、その言葉の意味があまり理解できていなかった。
それは、もう少し後になって『身を持って』理解することになる。
そうして、俺はAから『地球植民地化計画』の全貌と、これからの『自分のやること』について説明を受けた。
作品名:世界を支配する方法 其の九 作家名:mitsuzo