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世界を支配する方法  其の九

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  「世界を支配する方法」


【其の九】


A:「『地球植民地化計画』……詳細はこうです」

そう言うと、さっきの壁のところに向かい、また指と腕を振り、画像を出した。

その画像は「地球植民地化計画」をわかりやすく「図」にしたものだった。

A:「まず、『この世の現在の状況』を説明します。あなた方『一般市民』の上に『政府』があります。そして、その上にいるのが『企業』です……具体的には『多国籍企業』です」

俺:「なるほど、『多国籍企業』は『国』の上になるのか」

A:「ほんの数年前まではそうではありませんでした……が、現在では『国』と『多国籍企業』は『完全』に入れ替わりました」

俺:「……ひどいな」

A:「そして、さらにその上にいるのが『銀行』です」

俺:「銀行……?」

いまいちピンッと来なかった。

A:「……わからないですか? ちなみにここで言う『銀行』とは『中央銀行』のことです」

俺:「!?……なるほど、『お金の発行』か」

A:「そうです。『中央銀行』とは『国が通貨を発行している機関』です。言い方を変えれば『好きなだけ、必要なだけお金を創り出せる機関』ということです。ちなみに『政府』は『中央銀行』には手を入れることは実質上不可能です。理由は、そういう風に『法律』を作っているからです」

俺:「確かに。俺たちの『日本』も『日本銀行』と『財務省』は大きな権力を持っているからな」

A:「ちなみに『中央銀行』は『政府の持ち物』ではなく『株式会社』みたいなものです」

俺:「ああ、知ってる。つまり『民間』みたいなやつだろ?」

A:「はい。ちなみにこの『中央銀行』の大株主は……一般的には非公開ですが、実際は『レプティリアンの組織』のものです」

俺:「ま、そうなるだろうな」

A:「はい。まあ名義上は『ロスチャイルド』や『ロックフェラー』という『レプティリアンの下部組織』の所有となっています」

俺:「『イルミナティ』や『フリーメーソン』ってやつか?」

A:「はい。その2つは『レプティリアンの下部組織』のひとつです。それらを取り仕切っている『レプティリアン』は基本的には『表の世界』には出てきません。理由は、『目立つことは脅威を作る』とわかっているからです」

俺:「……なるほど」

A:「……続けます。そして、その『銀行』の上にあるのが『国際決済銀行』……『BIS』です」

俺:「……BIS?」

A:「はい。スイスのバーゼルにある……いわゆる『中央銀行の中央銀行』というやつです」

俺:「ちゅ、『中央銀行の中央銀行』……?」

A:「はい。わかりやすく言うと、『各国の中央銀行を仕切る親玉』といったところでしょうか?」

俺:「な、なるほど……」

わかりやすい。

A:「その『BIS』で各国の通貨の調整などを行い、世界を動かしています」

俺:「『各国の通貨の調整』って……それって『お金を作る量』を調整しているってこと?」

A:「そうです。なので、『インフレ』や『デフレ』は『ほぼ意図的』に行うことができます」

俺:「そ、そんな……」

A:「お金の流れが調整できるということは、そういうことです」

確かに、Aの言うとおりなら『お金』をいくらでも刷れるだろう。なんせ、『自分たちで調整』できるわけだからな。

「こんなの反則だろっ!」と思ったが、でも、こういうことをこの「組織」はこれまで時間をかけて作ってきたというわけか。

俺:「それじゃあ、もうどうしようもないじゃないか」

A:「まあ、そうですね。ただまだ『完璧』ではありません。付け入るスキはあります」

俺:「本当かよ……」

俺は話を聞いている限り、これじゃあもう「手遅れ」だと思った。

A:「そして、これからあと数年もすれば『地球植民地化計画』は完成となります。そうなると、まず『一般市民』である多くの人たちは『殺される』でしょう」

俺:「えっ! な、なんだよっ?」

唐突にAがぶっそうなことを言ったので少し、驚いたがAは淡々と説明をした。

A:「それは『彼らの組織』……『レプティリアン』はこの地球の適正人口は『10億人』くらいと推定しています。現在、地球上には『70億人』いますので、そこから『60億人』は淘汰されるでしょう」

俺:「60……ほとんど全員じゃねーか」

A:「はい。ちなみに残った『10億人』の内の『0.1%』の『100万人』が『レプティリアン』や『レプティリアンの配下の超エリート・超富豪の人間たち』となり、残りの『99.9%』の人たちは『0.1%の人間たち』のために働かされる……いわば『奴隷階級』となります」

俺:「そ、そんな……」

A:「しかも、『レプティリアン』は『人間』は『食料』ですので、この『99.9%』の内の『10%』くらいは、その『レプティリアン』の『食用』として『家畜化』されるでしょう」

俺:「に、人間の家畜……」

俺は、さっきの『牛・豚』の家畜の映像を思い出し、それが『自分たち』に変わるのを想像して鳥肌が立った。

俺:「で、でも、国には、警察とか軍隊とかがいるだろ? そういう『人間の家畜化』なんてそう簡単にできないだろう?」

A:「できる。警察や軍隊の幹部は、すでに彼らの手中に納まっている。『お金』や『既得権益』に飼いならされてね」

俺:「……そんなのって」

そんなのってないだろっ。

ふざけんなっ。

A:「ひとつ言っておくが、警察や軍隊、政府、官僚、マスコミ、経済界、医学会など『社会的影響力の高い業種』の幹部クラスの者たちはすでに『飼いならされている』状況と思って欲しい。それが『現代社会の真実』だ」

俺:「おいおい、冗談だろ……?」

A:「残念ながら冗談ではありません。このように、今、お話した順で現代社会の『支配階級ピラミッド』は出来上がってます。もう『国・政府』は『多国籍企業』に立ち向かう力は衰えており、さらにその『多国籍企業』の上に位置する『銀行家』はますます支配を強めていっております。そして、これらすべての『シナリオ』を書いているのが『レプティリアン』の連中です」

俺:「それにしても『レプティリアン』は自分たちの力を使わずにここまで人間を『先導』して現在のシステムを創り上げたってことだよな?」

A:「そうです。敵ながらすごいと思います」

俺:「じゃあ、あんたらはどうやってそれに対抗するんだ?」

A:「今、お話したとおり、あなた方『一般市民』は『99.9%の人たち』です」

俺:「ああ……」

A:「これが武器です。『99.9%』というこの『数』があなた方の最大の武器です」

俺:「……まあ、そうかもしれんが、でも、軍隊とか警察はみんな『レプティリアン』の側なんだろ?」

A:「いえ、違います。奴らの仲間はあくまで『幹部クラスの人間』だけです。その配下の人たちは何も知らされていない『一般市民』と同じです。だから『数』だけは彼らを『圧倒』しているのです。わかりますか? これがどういう意味を持つのか?」

俺はハッと気づかされた。