終焉物語
告知
俺は、いつもどおり部活をやっていると古い学校のスピーカーが
ガガガ、ジジジジとなり出す
すると、いきなり
「この世界は、今から4年後に消滅する」
などと言う放送が流れてきた
続けて
「これは、告知だ、今この放送は世界各地に流されている」
まわりの皆は、「は?」とか
「誰かのイタズラだろ?」
などの言葉がとびかっている
「いや、間違えたな
消滅するではない、消滅させるが
正しいな、だがこの私とて鬼ではない、今から君たちを、[転送]させる」
ズダァァァン!
物凄い音とともに、家や学校のまわりの植物などが、上に吹き飛んで行くのを、俺達剣道部や、他の生徒達は、呆然とみていた
いや、正しくは
家やまわりの植物などが、上に吹き飛んでいたわけではなく、
「俺達が、下に落ちていた」
が正しかった
あくまでも、推測だが…
「うっ…」
何時間、いや何分かもしれないが、俺達は、気絶していたようだ
「クソっ…ここは何処だ…?」
「起きたようだね、この場所の説明をしよう」
俺達は、転送された場所の、[空]からまた、あの声を聞いていた
「ここは、私の作り上げた、[空間]だ。そして、今君たちがいる所は、安全圏だ。君たちは、その街から出て、魔族を倒してもらう。
そして、その私の造った世界で魔王城を探し出し、魔王を倒してもらう。そして、もしそれが4年以内に達成出来なかった場合は、
君たちに、元の世界に戻ってもらい、死んでもらう。
だが、達成した場合は、この世界と、元の世界への出入りを自由にし、そして、元の世界は、破壊しない。では、頑張りたまえ」
空からの声が途絶えた瞬間、周りがざわざわしだす
「おい、晃司、武器さがしにいくぞ」
「えっ?」
ビックリしたように言う
「あと、咲希探すぞ」
「あぁ…」
「あいつも、剣道部だからすぐ近くにいるはずだ」
キョロキョロしながら、俺が言う
「あ、いた」
晃司が指を指したさきに呆然と立っている咲希がいた
「おい咲希!」
俺は、駆け寄る
あとから、晃司もついてくる
「大丈夫か?日向野」
晃司も声をかける
「次は、武器を探すぞ、あいつは
魔族を倒せといったなら何処かに武器がおいてあってもおかしくないだろ?」