永遠の冬休みその後
「ふぅ~疲れた~」
「お疲れ様、で、なんで疲れてんの?」
僕は家に帰ってきて早々、ソファーに腰を掛ける。栄はその僕に主婦見たいに近寄る。
今日、僕が会社疲れの社員みたいに疲れたわけは
「今日はね、今まで書いた小説を欧談社に届けてきたからだよ」
「本当!?すごいじゃん!てことはもう小説家デビューしちゃうってこと?」
「フフフ、まぁね」
僕は栄に精いっぱいのドヤ顔を見せつける、何だそれって馬鹿にされたけど。
今はあの冬休みの中・・・ではない。あの冬休みから10年後、僕と栄は結婚し、幸せな結婚生活を送っている。
しかもうれしいことに、
「実はね・・・私お母さんになったのー!!」
「てことは・・・僕はお父さん!?」
僕は嬉しすぎて、とび跳ねたり、栄の手を取り踊ったり、とにかくうれしい。
栄は子供なんだからと言い、呆れてるが僕にはわかる。絶対うれしいって。
そこで僕は一度落ち着き、名前を決めようといい、椅子に座った。だが興奮して気づかなかったが、疲れてたのを忘れてた。息が切れてる。
「で、どんな名前にしようか」
「実は做と付き合った時から名前は決めてあるの」
栄は中学生の時から、僕のことをつーくんではなく、做と呼ぶようになった。最初は違和感があったが、もう慣れた。
「へぇ~、でどんな名前?」
「うん、男の子だったら強い子に育ってほしいから、竜樹(たつき)で、女の子だったら美しい子に育ってほしいから、美羽(みは)でいいかな?」
「うん、いいと思う。竜樹と美羽か・・・いい名前だね」
「ふふ、ありがとう做」
「そういえばいつ生まれるんだ?」