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いまのじ@失踪中
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アインシュタイン・ハイツ 105号室

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主人公と友人と友人の会話


「さいきんめっきり寒くなったわけですが」
「寒くなったっつっても、もう初夏なわけだが」
「そもそも、梅雨だからね。雨降ると寒いじゃん」
「そうかねえ。結構暑いけど」
「なんなの、お前。暑いの、寒いの?」
「まあ、今は寒いよね。多分」
「好き勝手だね」
「雰囲気か」



「ああ。そういやさあ、全然関係ないけど、あんたんとこ、結構いろんな人住んでるね」
「ほんとに関係ないね」
「こいつん家行ったの?猫いた?」
「猫いた。うろうろしてた。あと、なんか多分外国の人。猫といた」
「多分?じゃあ、男の人?」
「うん」
「ああ、それなら管理人さんだね。外国の方で、女の人もいるんだよ。綺麗な髪の」
「確かにいるけど、なんであんたがそこまで知ってんの気持ち悪い」
「廊下とかで会ったから挨拶しといた」
「………」
「…あー…あとは、双子もいたよねー。いいなあ、双子。うちの高校にもいたんだけど」
「まあ、若い子は元気だよね」
「歳そんな変わんないよ」
「変わんないけど、あんな笑顔はもう出ないよね」
「なににそんな疲れてんの」
「てか、お前、あんま住人の人と仲良くないの?」
「そんなことはない。普通。会えば話すし、おすそ分けしたりされたりされたりする」
「おすそ分ける何を持ってんの、あんたが」
「こないだ実家帰った時は、お土産買って帰ったし」
「ああ、あの嫌がらせ饅頭」
「嫌がらせじゃないよ!面白いかと思って…」
「面白かったけども。いい人たちばっかでよかったな」
「あんたらの地元、はっちゃけてるよね、変なとこで」
「そういや、あげたよね?食べてくれた?」
「え?サークルの人に配った」
「おい」
「だって、ものすげえ味するのとかあったよ?」
「そうなの?私食べたの、醤油プリン味だったから、よく知らなくて」
「あー…なんか昔流行ったよな、そういうの」
「キュウリに蜂蜜とかね」



「いや、でもさ、話戻るけど、あの管理人さん、結構タイプだったよ」
「どこに戻したよ」
「で、なんの報告よ」
「いや、なんか間が空いたから」
「お昼食べてるからね」
「そうだね」
「でもさ…ちょっと、なんか面白い話ないの?」
「ハードルの高い話題転換!」
「面白い話だからな」
「……テレビ出てた芸人見て、色が黒くて目が細いって言おうとして、『くそい』って言ったとか?」
「面白い」
「うん、面白い。それ最高。あ、そっちのプリントとって」
「お前らなあ!!」