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Mission!! 第1話~第7話

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「あら、サラちゃん・・この人は?」
「あ・・昔の同僚です。・・・ただそれだけです。」
「・・同僚・・・そんな・・・」その台詞を聞いてホウィはがっかりした表情を見せた。
「いくよ。次の飛行機に遅れる。」
そういってサラは次のゲートへ向かうべく歩き出した。その後ろをがっかりした様子で付いていくホウィを、これまたジロジロと、二人の関係を探るように見ているおばさんが付いてくる。
「ああ、そういえばさ。フォイオン国の王、フィアンセがいるんだって。なにやら国王がぞっこんでさ。寝ても冷めてもその女のこと考えてるそうだ。知ってた?」
「知らない。」
そんな情報まで持ち合わせているホウィに苦笑して笑いながら答えるサラだった。
「いいよなーあんな金持ちの仲間になったら、カジノで散々金使いまくって、女をはべらかして、高級な酒飲んで・・・」
「そういうやつは国王に選ばれないわよ。」
「だよね。しかし自分が狙われてるってのに、婚約も何もないような気がするんですがねー。彼女まで危険な目にあわせちまう。もしかしてサラ、婚約者のボディガードを任されたんじゃないの?」
「かもしれないが、どっちみちやることは一緒だ。老人になってもやることは変わらんな。」サラは小さい声でそう言ったが、ホウィには聞こえていないようだった。
「どんな子かおしえてちょーね」
「ここでは、あんまり話すな。誰に聞かれているかわからん」
「Yes ma’am.」そんなサラとホウィの歩くスピードに、必死になってついていくおばさんが、二人を見失わないように急ぎ足で、後ろから付いて来る姿が滑稽だった。

作品名:Mission!! 第1話~第7話 作家名:Rachel