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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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ヘリテイジ・セイヴァ―ズ ノベルゲームシナリオVer.

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第一章:ありえない出会い



   ※ここからの章以降は、光大視点で物語が展開。
   ※ここから全てのシーンにおいて、CGだけで絵を表現する以外では、光大の立ち絵は表示しない。

■章タイトル

   ※(プロローグの続きから)フェードイン

   ※章タイトルを表示する

   ※フェードアウト

■2030年7月の宮島(以下、宮島) 照りつける太陽 夏 朝

   ※フェードイン

   2030年7月。
   広島県にある日本三景の一つ、宮島。
   今日もギラギラと照りつける真夏の太陽の下、

   ※フェードアウト(さっと暗転)

■宮島 海沿いの街道を駆け抜ける光大 夏 朝

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない
   ※フェードイン(さっと表示)
   ※自転車でぶっとばす音

【???】「どいた、どいたー!!」
【島の住人(男)】「うおおおっ!?」

   俺――菅原光大(すがわら こうた)は暴走族並の勢いで砂煙を巻き上げ、海沿いの街道を自転車で駆け抜ける。

   ※立ち絵を表示しない

【島の住人(男)】「あぶねぇじゃねえか! バッキャロー!!」

   今はお小言をくらう暇なんてない。
   時計は8時10分を指している。
   あと5分かよ!?

【光大】「くそ! なんで母さんは起こしてくれないんだよ! 朝から仕事だってのに!」

   全くだ。
   病院の仕事にいくついでに起こしてくれてもいいじゃないか!

【光大】「ったく、今日は終業式だってのに」

   今日は夏休み前の終業式なのだ。
   こんな日に遅刻したらみっともないじゃないか。
   ……いつもギリギリだけど。

【光大】「うおおおおおおっ!」

   いつものようにのんびり景色を見てなんていられない。
   急がないと!

   ※横ワイプ(さっと暗くなる)

■宮島 フェリー乗り場 夏 朝

 ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない
   ※横ワイプ(さっと表示する)


■宮島 宮島総合文化高校 外観 夏 朝

【光大】「よし、見えてきた!」

   あれが俺の通っている学校――宮島総合文化高校だ。
   さすがにもう、学生が歩いている姿を見かけない。さすがに終業式当日のギリギリにくるようなバカがいるわけないもんな。
   あと三分。
   俺はこのまま校門を通り抜け、昇降口の前にある駐輪場へと向かう。平坦な道だから、まだチャンスはある!

   ※横ワイプ(さっと暗くなる)

■宮島 宮島総合文化高校 駐輪場 夏 朝

   ※横ワイプ(さっと表示)

【光大】「ついたぁ―――っ!!」

   俺は自転車から飛び降り、駐輪場に置く。スペースが狭いがこれも遅刻を免れるためだ。無理矢理置くしかない。

【光大】「よし!」

   俺は急いで、駐輪場の正面にある昇降口へと急ぐ。

   ※横ワイプ

■宮島 宮島総合文化高校1F 下駄箱 夏 朝

   指定の下駄箱に入ってある上履きへと履き替える。
   ああ、くそ。焦ってなかなかうまく履けない。こういうときこそ冷静さを失ってはいけない。すればするほど無駄になる。
   そう、無駄に――。

   ※チャイムの音

   キーンコーンカーンコーン。

【光大】「やばっ!」

   ええい、靴の底を踏んででもいくしかない。
   すぐ近くにある教室――俺がいるクラスである3年一組に向かって猛ダッシュ。

   ※チャイムの音

   カーンコーン。

【光大】「おおおおおっ!」

   ※フェードアウト(さっと暗くなる)

■画面が暗い

   ※画面が真っ暗な状態で、急いで扉を開ける音

   ※フェードイン(次のCGを表示)

■宮島 宮島総合文化高校1F 3年1組の教室 夏 朝

【光大】「せ、セーフ……」

   危なかった。
   ふーっ、と大きなため息。
   よかった。まだ、先生(センコー)の丸峰(まるみね)は来ていないようだ。クラスのざわつきぶりが、それを俺に伝えている。
   いつもなら、チャイムが鳴る直前に来ているもんだから、すごい気まずくなるのだ。それに、顔つきも怖いので、クラスの雰囲気が一気に闇にでも落ちたかのように暗くなるのだ。その気マズイ雰囲気の中に、何回入ったことやら。
   なので、今日は運がついている。
   自分の席へと向かい、机にカバンと背中に背負っていた竹刀を重ねる。

   ※立ち絵は表示しない

【クラスメイト(男)】「よう、コータ!」
【光大】「おう!」

   隣の席にいるクラスメイトに挨拶を交わす。

   ※立ち絵は表示しない

【???】「こうちゃん」

   後ろから、真面目さと可愛さが入り混じった女子の声がする。
   と、いうことは。

【光大】「ああ、おはよう、カエ」

   ※花楓の立ち絵を表示。通常

   やっぱり。
   巻き毛がかったふんわりとした髪型で、ぼのぼのとした雰囲気を醸し出す、森にいそうな女子――俺の幼馴染みの高峰花楓(たかみね かえで)だった。

   ※花楓、呆れる

【花楓】「まーた、遅刻ギリギリだったけど……また、よっくんと朝までやってたの?」

   ※花楓の立ち絵を表示しない
   ※葦貴の立ち絵を表示

   『よっくん』とは隣のクラスにいるもう一人の幼馴染み、清水葦貴(しみず よしたか)のことだ。俺はこいつのことを『よっしー』と呼んでいる。

   ※葦貴の立ち絵を表示しない

【光大】「しょーがないだろ。あいつの持っているゲーム――『妖怪無双』が面白いんだからよ」

   俺とヨシはゲーム仲間であり、気がつけば一日中やっているときがあるのだ。フィールド上にいる、
   たくさんの妖怪たちをボコボコにするあの爽快感。日頃のうっぷんがこんなに晴れるゲームは久しぶりだったなぁ。

   ※花楓の立ち絵を表示。呆れる

【花楓】「身体に悪いよ」
【光大】「別にいいだろ。今日は、終業式で別に授業もないんだから、ふああーあ。ごめんけど、ちょっと寝かせて」

   目がしょぼしょぼしてきた。まだセンコーも来てないから、少し目を防ぐだけでも大丈夫だろう。
   カエがいる前で堂々とカバンの上に重ねた竹刀のケースの上で、伏せる。

   ※花楓、ため息

【花楓】「はぁ。じゃあ、これはいらないんだね」
【光大】「え?」

   ※花楓の立ち絵を表示しない

   ※ここで選択肢、「何を?」と「何だよ」を表示する