アインシュタイン・ハイツ 302号室 藤井祐一
【302号室 藤井祐一(4)】−『平家あずさの事情』− Actor and Actress
(藤井祐一 ふじい・ゆういち)
何処にでもいそうな普通の高校生。
『アインシュタイン・ハイツ』から自転車で十五分ほどのところにある『私立桜丘学園』の新入生。
尚、この個人名称など、履歴の殆どは偽造されたもの。
故あって、実家から逃亡する日々を送っている。
過去に遭遇した事件により脳機能が一部破壊、再生されており、その際に一般人から見ればかなり『異常な能力』を持っている。
本人ら、この能力を知るものは『トランスレイション』と呼んでいる。
(平家あずさ へいけ・あずさ)
祐一のクラスメイトで『持ち上がり組』。
平田とは中学からのクラスメイト。
先代コーチによる『言えない事件』により平田と疎遠になるが、その姿にやり切れない想いを抱えていた。
が、一応解決して恋する乙女(達)も復帰。
穏やかで落ち着いた性格も有って、『恋する乙女達』の中では『お姉さん』的な存在。
水泳部に所属していたが、『泳ぐのが好きなだけ』の平家は体育会系のノリについて行けず、高校では親友の尾形結衣の誘いも有って、コーラス部に入部した。
(尾形結衣 おがた・ゆい)
祐一のクラスメイトで『持ち上がり組』。
子供の頃からコーラス部員で、聖歌隊に入っていた。
通称『学園の妹』。
手足が細くて長く、色白で上品なルックスを買われて演劇部から誘いを受けたり、客演も果たしている。
一方で、自分の外見が引き起こしてきた様々な事件を嫌悪しており、パートリーダーなどは有るものの、基本的には『みんな一緒』と言う利点の有るコーラス部に所属している。
『恋する乙女達』の中では『みんなの妹』的存在で、その甘えが彼女にトラブルメーカーとしての資質を呼んでいることに気付いてはいるが、誰も修正することが出来ていない。
(平田健 ひらた・たける)
名前は「たけし」でも「けん」でもなく「たける」。
祐一のクラスメイトで糸目、キツネ顔。
携帯までイエローとゴールドの中間の『キツネ色』。
人懐っこい、素直な性格。
退院し空手部への復帰が決まりました。
でもまだ茶髪です…いいのか平田?
(池本翔平 いけもと・しょうへい)
祐一のクラスメイトで空手部の一年生。
所謂『持ち上がり組』で、復帰した平田とは良いライバル。
実直で素直な性格。
質実剛健なタイプ同士反りが合うのか、祐一とも大分打ち解け、最近では『三人行動』の時間が増えている。
(遠藤慶太 えんどう・けいた)
『持ち上がり組』の男子で写真部の一年生。
写真のコンクールで受賞歴が多数。
全国区の大会などに参加する部活動が有ると同行して写真を撮るため、通称は『遠藤先生』。
しかし、一方で本人はその仇名にコンプレックスを持っており、『名前負け』を意識するあまり萎縮してしまっている。
穏やかで優しい性格ゆえに、強い要求を拒否出来ないタイプ。
(大沢由美香 おおさわ・ゆみか)
祐一達のクラスの担任。
英語教諭。
バドミントン部の顧問で、元オリンピック選手。
オリンピック後、予てより悪くしていた足首の怪我で引退、母校の教諭になる。
教員生活はまだ三年目。
『フジさん』こと藤山一教教諭の『一周目』の教え子で、その理念を引き継ぐ気でいる。
通称『由美香ちゃん』『由美ちゃんセンセ』。
(藤山一教 ふじやま・かずのり)
『持ち上がり組』を初等部の頃から見守り続けた教諭。
人格者として知られていて、『言えない事件』についても、平田のためを思い商店街の人々と連携して対応していた。
通称『フジさん』。
人を愛し、人に愛される人で有るが故に、非常に多忙だが、清貧を旨とする。
『フジさんを囲む会』なるものが卒業生とその保護者の間に存在する。
(『ジェニオ』)
かなりの偉丈夫。
二年前、祐一の事情を知り『藤井祐一』と言う名前と戸籍、経歴を用意した『交渉人』。
アインシュタイン・ハイツ入居に当たっても再度戸籍や保証人を用意した。
祐一を襲った『過去』の当事者で、その責任を感じて面倒をみている。
『祐一』のバディ(相棒)。
重度の『J-ANIME-OTAKU』らしい。
作品名:アインシュタイン・ハイツ 302号室 藤井祐一 作家名:辻原貴之