死人
考えすぎなのかも知れないけど。
だけど、あの写真に大した意味が無いとすれば、無理に僕を殺してしまう必要もない。
それほど怖がる必要はないかも知れない。
だけど、やっぱり最後はどうだか分からない。
気をつけないと。
気をつけていれば済む話だろうか。
どうだろう。
とりあえず、できるだけ避けよう。あからさまでない程度に。
僕はコンビニ帰りの姉に追いつかれないように急ぎ足で家を目指した。
夜は、それなりにぐっすり眠れた。
多分、何も起こらなかった。
姉が寝ている僕を枕元で見下ろしていたとか、そういうありがちな展開もなかった。
僕の知っている限りでは。