一ノ瀬ロック革命!!6〜
<Cider!に足りないモノ。>
8月25日。夏休み最終日。
あたしは宿題をなんとか終わらせて、明日の始業式の準備をしていた。
あたし達4人のバンド、Cider!はこれからどうなるんだろうか…などとは考えてはいなくて、明日からまた学校で授業を受けなきゃいけないことに憂鬱を感じていた。
「これで良しっと。」
始業式に持って行く荷物でパンパンに膨れ上がった鞄を見て、あたしは呟いた。
明日から2学期、新学期。
あたしは不安や楽しみなどの、色んな感情を胸に、床についた。
作品名:一ノ瀬ロック革命!!6〜 作家名:爽子