エメラルドの海
そんなことを考えていると天気が少しづつ回復していき雨は止み曇っていた空はどんどん晴れていき太陽が射し込んできた。その太陽がこの海を照らし輝きをあたえ『あのとき』のような景色を作り、僕の曇っていた目には君が笑顔でいてくれてる残像が見えた。
見えた瞬間僕の目からは君が亡くなった日から流すことのなかった涙があふれ出た。
そうだったんだ。
久々のこの景色を見て気づいたんだ。
僕にとっての君は
『愛そのものだったんだと』。
気づいた僕は崩れ落ち、ただ子供に戻ったように泣いてしまった。
どれだけ泣いたかわからなかったが海が待ってくれてるかのように『あのとき』の景色のままで居てくれた。そんな感じがしたんだ。
そして泣き終わり涙を拭き胸を張って立ちこの海に言葉をつぶやいた。君が聞いてくれてるような気がしたんだ。
「ありがとう」