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未花月はるかぜ
未花月はるかぜ
novelistID. 43462
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みつあみ

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お母さんは美和の異変に気が付いて話しかけた。
「どうしたの?」
美和は、お母さんにしがみついて、怖かった夢の話をした。
美和は、お母さんに嫌われるのではないかと怖かった。
お母さんの大好きな妹を夢の中で殺してしまった事を怒られるのではないかと思った。

でも、お母さんは美和の頭を優しく撫でた。
美和は、今まで我慢していた気持ちが溢れ出てきて、泣いた。
「愛海ちゃんがお腹にいるって分かってお母さんが病院から帰って来た時」
お母さんは美和に話しかけた。美和は勇気を出して大好きなお母さんの目を見た。
お母さんの目は優しかった。
「嬉しそうにしていた美和の顔が嬉しくて、お母さんは良かったなって思ったの。」
美和は、申し訳なくて涙がまた溢れてきた。
「その時に美和がしていた髪型が三つ編みだった。」
そういうとお母さんは美和の涙を拭った。
「だからね、お母さんは、美和の三つ編み姿好きだよ。」
「ごめんなさい…。」
美和は泣いて謝った。
美和は愛海が生まれて確かに嬉しかった。

なのに、何でこんな風になったのだろう。
なのに、何で今の自分は嫌な性格なんだろう。
それがただ悲しかった。

「美和は優しくていい子だから、ずっと辛くてもいえなかったんだね。」
お母さんがそう言うと、美和の目から又涙が溢れた。
「お母さん、愛海にかかりきりでしばらく三つ編みを編めなかったけれど、美和に又髪の毛を結んであげられるようになって嬉しい。でも、美和、もう三つ編み嫌い?」
美和は首を横に振った。
お母さんに許して貰えたのが嬉しかった。
自分が嫌な性格じゃないって分かって嬉しかった。

少ししゃっくりをしていたが、美和はもう泣き止んでいた。

それを確認するとお母さんは笑った。
作品名:みつあみ 作家名:未花月はるかぜ