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未花月はるかぜ
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novelistID. 43462
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みつあみ

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みつあみ


8歳の美和は、妹と三つ編みが嫌い。

美和には4つ下の愛海という妹がいる。
生意気で、わがままで、すぐ私のものを取る。
美和は、愛海の事が嫌いだった。

この間も美和が大事にしていたメイクセットを愛海は欲しいと駄々をこねた。
美和は慌ててメイクセットを愛海から取り返そうとした。そしたら、美和のお気に入りの口紅が折れてしまった。お母さんのお気に入りの口紅と同じ色だったのに…。美和は、それが悲しくて、愛海を思わず叩いた。
愛海が泣き出すとお母さんがやってきた。美和はうんざりする。
「おねえちゃんなんだから。」をまた聞かされる。

お決まりのパターンだ。
それが悲しくて仕方がない。

美和はお母さんが大好きだ。

お母さんの少しゆったりとした鼻歌と、
お母さんの大きくて暖かい腕と、
お母さんの優しそうなお目目が大好きだった。


美和はお母さんによく三つ編みを編んで貰った。
お母さんの鼻歌と一緒に作り出される3つのらせんは、美和のお気に入りだった。
でも、今は美和は三つ編みが嫌いだった。

この間、愛海とメイクセットを取り合って喧嘩をした時に、美和は怒られて泣いた。
泣いている間に眠ってしまった。
作品名:みつあみ 作家名:未花月はるかぜ