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ぎーくおぶじえんど
ぎーくおぶじえんど
novelistID. 47644
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訳あり彼女

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訳あり彼女

9月21日、午後一時ごろ白富士台小学校のグラウンドで爆発事故が起きた。
そのとき当時小学6年生の女生徒、西園寺洋子が、爆発地点のすぐ近くにいたため軽い火傷を負ったが大事には至らなかった。
洋子は、体調不良のため体育の授業をグラウンドの端で見学していたとのことだ。

爆発直前、その他の生徒は男子→サッカー、女子→ラクロスをしておりグラウンドは子供たちの楽しそうな声で一杯だった。
だが「ボンッ!」という爆発音がした直後、女子生徒達はキャーキャー悲鳴を上げて泣き叫び、男子生徒達も何が起きたか分からずに呆然と立ち尽くしていた。
担任女教師の奥田は血相を変えて、おそらく生涯を通じて初めて全力でグラウンドを駆け抜け、事態に気づいた他の教師が救急車と警察を呼んだ。
洋子は地方のお金持ちの家のお嬢様であり、何かあっては大変とそれはもう大騒ぎとなった。

白富士台小学校爆発事件は、地域中に色々なデマや噂が広まったが報道が規制され、すぐに収まっていった。

爆発時に洋子は花柄の入ったハンカチを持っており、その焦げた切れ端が見つかったが
警察の現場検証で、爆発の原因となった物体や化学物質は見つからず、不審者の目撃情報も無かったことから事件は迷宮入りのまま幕を閉じた。
他の生徒、学校関係者も事情聴取に応じたが重要な手がかりが何も無かったのだ。

この事件は学校の七不思議として白富士台小学校に代々受け継がれているとのことだ。

作品名:訳あり彼女 作家名:ぎーくおぶじえんど