Daybreak 〜その先にあるもの〜
桜が咲き乱れる登り坂を歩いていた。少しの緊張と新しく始まる生活に期待をして。県内では可愛いと評判なチェックのスカートに大きな赤いリボン。偏差値としては、下から数える方が絶対に早い頭の悪い学校で有名。自転車で10分以内、頑張れば指定高推薦で楽に大学へ進学出来る!そんな安易で簡単な理由からその高校を選んだ。今思えば、多分これが最初の人生の選択ミスだったのかもしれないけど。そこに触れるのはもう少し先の話。
指定校を狙うんだから、当然クラスは特進クラス。普通のありふれた子でいっぱい。ちなみに、普通科はギャルやらヤンキーの集まり。接点なんて高校生活の中できっとないと思っていた。
長い入学式を終えて、クラスへ戻る。元々人見知りする性格ではないし、中学からの友達も多いしグループはすぐに出来上がった。サバサバして男の子みたいな千夏、今時って感じの雰囲気だけど、一緒にいてすごく楽しいあやちゃん、あまり私は話したことはなかったけどあやちゃんの友達の瑞希。そして、初対面だけど私達とすごく気のあった美也子。あとは、中学の頃、千夏と私はバスケ部に所属してて、その時仲間だった実花。その六人でずっと最初は行動してた。
作品名:Daybreak 〜その先にあるもの〜 作家名:リサ