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ようこそボクの部屋へ…ダレ?

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晴れやかな空。

いろんな花を観ながら気分も晴れやかなのか ボクの目の前をひらひらと舞っている。
そういえば、街中なのに このルートでよく見かけるね。
そうか、あの空き地に咲いている菜の花に ひらひらと寄っては離れ 飛んでいるんだね。

『今日は天気がいいわ。いつも飛ぶコースなのよ。気持ちいい。可憐なわたくしのダンスをご覧あれぇ』

とでも言っているかのように ひらひらゆらゆら寄り道。一緒に散歩しているようだね。 


日用品の買い物の帰り道、ボクは、前を飛んでいた蝶を目で追っていた。
蝶が眩しい陽射しと重なって 目を逸らしたボクは、そのあと見失ってしまった。
白い翅に丸い紋を描いたモンシロチョウ。


蒸し暑い頃を過ぎ、ただ暑さを感じる夏がやってきた。

部屋に戻ったボクは、窓を開けた。
溜まっていた空気を押し出すように風が入ってきて 脇に束ねたカーテンを揺らした。

ボクは、基本的に部屋の窓を全開にして、夏の匂いを運ぶ風が部屋の中を通り過ぎるのが好きだ。
その点、この部屋は、日当たりも良いし風通しもいい。

おやっ、開けていた窓から何か部屋に舞い込んできた。
小さな来客だ。
もう慣れてしまったけれど、困り者もやってくる。
誰がやって来たのだろう。