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瀬間野信平
瀬間野信平
novelistID. 45975
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火付け役は誰だ!(九番以降)

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「終わったな。」

状況が物語っている。
もうこちらに燃える物は何もない。
しかも咄嗟の火力アップガスボンベピーナッツの攻撃はあろうことか全て凌ぎきられたらしい、やはり相当な化け物だ。
ただ俺達には今回の戦いのせいで失う物を考えるより先にやることがある。

「…穂子、逃げるぞ。」

こんなところに出来ることが終わったのにいる筋合いナッシング、迅速に帰宅しましょう帰るまでが遠足です。
ぐずぐずしてると火災報知器の警報で来るはずの消防の方々がぞろぞろと来てしまう、そうなればこちらは完全に前科一犯となる。
力を出しきって疲れた表情の穂子の手を握り、非常口から駆け出そうとした時、その穂子が手を引いた。

「どうした!早く!」
「いや、まず逃げる前に…」

どうやら穂子は上の方々に一言物申す事があるらしい。
それを言えば俺も何か言わなくてはならない収まらない気がした。

そして
四階の廊下が弾ける音と同時に



二人で指を突きつけ口を開く。







「「火付け役は!!」」



「「俺達だ!!!!」」












十三番、幕引き