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dutrucave of ××××

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ライナーがごそごそポケットを探ると、それはすぐに見つかった。
「お。あったあった。ほれ」
投げてよこす。慌てて手を出すが、乾いた音を立てて床に落ちた。拾い上げる。
「………汚い………」
「………ですね」
思わずモカがつぶやき、ユイが首肯。
確かに、メダルはいつ作られたものなのか、相当古い感じが見てとれた。擦ったらさびが出てきそうである。
「これじゃちゃんと探さないと見つけられる訳ないか。反射とかほとんどしないし」
懐中電灯で照らしながらメダルを凝視。
何らかの模様が描かれているようだったが、さびのせいでそれがなんなのかまでは分からない。
取り敢えずポケットにしまい、落ちていた懐中電灯を拾う。再び点けると、ライナーの顔面へ向けた。
「ぎゃああ!お前らは俺になんか恨みでもあるのか!?」
「いやーライナーの反応っておもしろいからさー。それにさっき驚かされたし?」
腕を顔の前にやり、抗議してくるがモカは意に介さない。
「さっきの拳がそれじゃなかったのかよ………」
肩を落として落胆するライナー。
飽きたのか、モカが懐中電灯を別の方向に向け歩き出す。
ユイが続き、二人が準備室から出たところで慌ててライナーも立ち上がった。
作品名:dutrucave of ×××× 作家名:湊穂