小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
misyu∪ゝω・)ノ♡
misyu∪ゝω・)ノ♡
novelistID. 47148
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

恋のナミダ。

INDEX|3ページ/4ページ|

次のページ前のページ
 





私は〝菜々瀬 アユミ〟。


ここ桜木高校に通う17歳だ。


今、私の目の前は真っ暗だ。

ほほが冷めるのを確認すると、私はゆっくりと手を机に置いた。




でも、まだ担任の顔は煮えたぎっている。


てか、さっきより増してるような…




「何が、あっだっ!!」


「いや…その…」


私が戸惑っていると、担任はため息をついて


「罰として居残りだなっ。」


と吐いて黒板の前へ速足で移動した。



「え、ちょっちょ、え、えぇ?」


担任の履いた言葉に私は戸惑う。



すると担任はチョークをカツカツいわせながら

「皆は菜々瀬みたいに寝るんじゃないぞーっ」

とさっきとは全く違う声で呼びかけた。






「はぁっ…」


私はかすれた目をこすり、、窓の外に目をやった。


窓のガラスには、2つにくくられた髪がほどけかけている自分の姿が見えた。



「はぁっ…」



私はもう一回ため息をつき、ほどけかけている髪をくくり直した。



 

 あぁ~、せっかくセットした髪がぁ~




私は心の中で泣いた。



トントンッ。



すると誰かが私の肩をやさしく叩いた。


「ん?」


私はヘアゴムをくわえたまま後ろを振り返った。


するとその子は小声で言った。



「ごめんね…起こせなくてさ…。」



申し訳なさそうな顔で私も見ているこの子は、〝加藤 淳〟。
私の小さい頃からの親友だ。


「いいよ別にー。大丈夫っ。」


私はヘアゴムで髪をキレイにくくり直すと、
にっこりと笑って淳に言った。


すると淳は少し二ヤついて、


「アユ…。すごい前のめりで寝てたよー。それに…」


と肘をついてクスクス笑った。


「え、なになに!?」

私はつい大声になる。




そしたらいつか言われるだろう言葉が後ろから聞こえてきた。




「そこは何をしゃべっているんだっ!!!加藤も居残りかー?」




「あとでっ。」


淳はニタりと笑って言った。


「う…うんっ」




私は淳の話が気になったものの、
前を向いて肘をついた。



すると私の視線は窓へと移る。



ふとグラウンドに目をやると、どこかのクラスがサッカーをしている。

たぶん同じ学年だ。



すると一人の男子が、シュートをして点を決めた。

「すっご。」


私はつぶやいた。



窓から声は聞こえないが、
男子たちが騒いでいるのが分かる。


私はなんだか笑みがこぼれた。

なんでか分かんないけど。




すると授業が終わるチャイムが鳴った。



私は窓から視線を外すと、ふと思った。







私、どんだけ寝てたんだろう…。








作品名:恋のナミダ。 作家名:misyu∪ゝω・)ノ♡