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怨時空

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「申し訳ないが、私はこれでお暇します。あんたも見ていただろう。俺は何もしていない。あいつが勝手に飛び降りたんだ。俺はこの事件とは何も関わりはない」
秘書は、顔面蒼白でただ頷いていた。中条はその場から必死で逃れた。その後姿を見送りながら、秘書がにやりとして呟いた。あのしわがれた声だ。
「中条、今度は、また、お前の番だ」



作品名:怨時空 作家名:安藤 淳