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Da.sh Ⅱ

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 何年前になるのだろうか・・・派遣会社に登録していた当時は、自動車工場でのラインに入る仕事が結構あって、懐具合によっては、カプセルホテルやマンガ喫茶で眠ることが出来た。マンガ喫茶にはシャワーやドリンクバーなどもあり、気軽な生活を気に入って送っていたのだが・・・不正が暴かれてグッドが廃業してからは、そこに登録していた連中がどっと押し掛けてくることになり、仕事を得るための倍率が上がって・・・暇になった。

 マスコミの連中は、マクド難民やらネットカフェ難民などと、気安げな言葉で呼ぶが、お前らにも責任の一端があるんじゃネェのか・・・と言いたい。
 新語を作ったり、世論を誘導して有頂天になっているマスコミの連中は、正義面して不正を暴こうとする。実態を報道することは、大事なことだ。だがほとんどは、実態の一側面のみにしかすぎない、と思うのだが。報道された一側面の裏には、生活を委ねている多くの者たちがいることを、理解してるのかよ。
 ぬくぬくとした生活をしている奴らが、好き勝手なことをほざいて、生活者の味方でござい、とな。
 スクープだ、と喜び勇んで、重箱の隅を突っつくようなことに目を向けるより、権力を握ってる奴らや、自分たちの大手スポンサーの利権やら、不都合な隠し事を暴いてみろよ。捨て置けない事柄がザックザックと出てくるはずだ。
 ま、グッドの不正もひどいもんだったらしいがな。

 フッ、つまらんことを考えちまった。
 ここ(図書館)は暖房がよく効いてるから・・・雑誌を広げて読んでいる振りをしながら眠らないと、すぐに追い出されてしまう。
作品名:Da.sh Ⅱ 作家名:健忘真実