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おもかぴえろ
おもかぴえろ
novelistID. 46843
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タイトルズoss

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女の子は良い匂いがするのに男は臭い。しかしイケメンは良い匂いすらする



 鼻先をシャンプーの香りが擽った。
 お、と思うのは男なら誰でもあると思うんだ。
 ついつい目で追ってしまうのもあるある話だと思う。
 それが後ろ美人なら尚妄想掻き立てられるのも以下略。
 鼻の下を伸ばしていてもなんら文句を言われる筋合いはないと思うわけだ。
 と言うささやかな主張は受け入れられなかった。
「いー加減にしなさいよ、仕事中よ」
 苦々しい、と顔に書いた先輩は勿論女性だ。
 女性って言うのはどうしてこう好きカテゴリーから外れた生き物に対して容赦がないのだろうか。
 誰か教えて偉い人。
「そういえば、あんた最近女変えたの?」
 スンスン、と鼻を鳴らして先輩はからかい口調で言った。
「なんスかいきなり」
「香水変えたわよね? あの彼と同じタイプの匂いがするわ」
 同じ香水、使う人間が違うとイメージ変わるから止めて。
 随分な言われ様だ。
 そんなにイケメンは神なのか。
 あの彼、とは同じフロアのイケメンと誉れ高い男だ。
 バレンタインのときは水面下で戦争が起きてるとかなんとか。
 そんなの、テレビとか紙の上だけだろうと薄ら笑った俺を許してくれ。
 現実は無情だ。
「個人の自由ッスよ」
「そうね。自由だわ。でも香りとイメージは直結してるのよ」
 あんたが鼻の下伸ばした様にね。
「そんなわけだから止めて頂戴」
 言わんとする事はわかるが、
「横暴だ!」
 叫んだところで俺に非はない。
 イケメンなんてクソ食らえ、だ。
 だがしかし、武士の情けだ、奴が使ってる香水がフェロモン系だってのは黙っている事にした。
 

作品名:タイトルズoss 作家名:おもかぴえろ