人形の心*1-1
「この学園に入学が出来たということは、それぞれが卓越した才能を持っているということだろう。今までは、周囲に崇められ、褒められ、生きてきたのかもしれない。だが、もしかすれば、この学園では軽蔑の目で見られるかもしれない。それでも、挫けないでほしい。この学園でもナンバーワンという者は存在する。君達には、その座を奪いあってほしい。そして卒業をして、私と共にこの国を作り上げていってほしい。……ここでは、才能だろうが、努力だろうが、力の強い者が生き残る。そのことを、忘れないでほしい」
そう言うと、王は壇上を立ち去った。
「……なんか、すごいね」
マリネがそう言葉を吐きだした。