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おもかぴえろ
おもかぴえろ
novelistID. 46843
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揚げ物



 揚げ物用のモノって言うのはどう手入れしたらギトギトしなくて済むのか、頭を悩ませる。
 一回一回廃油処理をして綺麗に洗えばこのような悩みとはおさらば出来るのはわかっているが揚げ物をするのに結構な量を使うのでおいそれと廃油処理はしたくない。
 揚げ油は有効活用するにしても鍋と油ポットのあの油ギッシュ感は如何ともし難い。
 鍋を前にウンウン言っているとアキさんがぼそっと呟いた。
「ひまなのね、お嬢さん」
「ひまそうに見えたかもしれませんが、揚げ物用のもののギトギトをどうしたらいいのか悩んでいました」
 アキさんはぽかーんとした顔で
「それはそれは随分有意義な議題だね」
 と一言。
「そうでしょう? 結論は出ていません」
「ふーん。早く結論が出るといいね」
 ええ全く。

 途方もない事を悩んで過ぎていく昼下がり。

作品名:タイトルズ 作家名:おもかぴえろ