幽霊青年と赤マフラー
多くの人が行き交う通りを歩いても
満員電車の中で大声で叫んでも
僕の方を向く人はいないし、怒る人もいない
というか、僕の事が見えている人すらいないだろう
僕は俗に言う【幽霊】ってやつだ
鏡には写らないし、生きている人にも見えない
(あ、死期が近い人にはみてるんだっけ?)
だから何をしたって、誰も何も思わない
…まぁ、別に変なことをしようとは思わないけど
幽霊になったのが約1年前
それ以前の生きていた頃の記憶はない
いつの間にかこの身体になって町の片隅に立っていた
覚えていることは、自分の名前が【結城海月】ということだけ
分かったことは、
人間の残り時間、つまり死期が見えるということ
満員電車の中で大声で叫んでも
僕の方を向く人はいないし、怒る人もいない
というか、僕の事が見えている人すらいないだろう
僕は俗に言う【幽霊】ってやつだ
鏡には写らないし、生きている人にも見えない
(あ、死期が近い人にはみてるんだっけ?)
だから何をしたって、誰も何も思わない
…まぁ、別に変なことをしようとは思わないけど
幽霊になったのが約1年前
それ以前の生きていた頃の記憶はない
いつの間にかこの身体になって町の片隅に立っていた
覚えていることは、自分の名前が【結城海月】ということだけ
分かったことは、
人間の残り時間、つまり死期が見えるということ
作品名:幽霊青年と赤マフラー 作家名:渚 奏