社会保障番号 Hiroko
田舎って長女長男が大事にされる。不公平だから存続する
田舎では長男、長女が人間の子供として見てもらえない。そもそも個人尊厳がない社会では、子供や女性は人間ではなくモノである。たんなる人間の形をした道具。
そんな田舎では、理不尽なことはいくらでもまかり通る。
朝早い日曜日、アイスクリームの支給日である。溶けないようにドライアイスを入れる。保温用の容器に入れる。近くのコンビニまで片道2時間も弟か妹立ちはあるかされる。
往復4時間もかかる。生まれてからチョコレートもアイスクリームも食べたことないこともも多い。長男でも長女でもない。田舎の人たちは、西洋的な考えが嫌い。虐げられている人には「あなたは幸せ」と言い聞かされる。
理不尽な扱いされ、大人になればブラック企業で休みなく長時間働く。賃金は年80万円を先払い。これでは、まるで「あゝ野麦峠」とか「蟹工船」と同じことが多い。戦前の日本そのもの。こんな狂った日本を変えたいが、外部からは変えられない。
「朝鮮人」「韓国人」排斥運動もあり、民族差別の意識が強い。
こんな社会を作ったのが、インターネットの発達。徐々に国内ではパソコンもタブレット端末が買う経済力を持つ人が少なくなり、ネットカフェがはやる。ネットカフェではIPアドレスで個人を特定できないから、完全匿名掲示板が50年もはやった。いろんな種類のオンラインゲームも匿名掲示板にはかなわない。
韓国・中国への罵倒運動が盛んで、さらに党に対しての支持率は若い人ほど多い。自動的に党に投票する。地元の党の議員が落選すれば、ネットを使った自警団が形成される。冤罪もおき左翼でも何でもない人がリンチで大怪我する事件が多発する。
日本は狂っている。
結局、政治家も傲慢な大富豪の飼い犬。高級官僚の奴隷である。傲慢で暴言を吐く起業家、傲慢な起業家、従業員を奴隷以下、家畜以下の扱いする起業家が尊敬される。
党よりも権力があるのが傲慢な起業家と高級官僚である。
党に主権がある、国家主権国家である。
そんな社会だから田舎ではモノがまともにいきわたらない。当然、コンビニなんか24時間営業はできないのは、お店の中はモノがほとんどないから。
配給日、多くの子供たちが列を作り、アイスクリームやチョコレートを5000円で買う。お金があっても変えない。配給切符がないと買えない。
党に対する感謝の気持ちを述べなければならない。
2時間かけて家に帰れば、長男と長女だけが、アイスクリームとチョコレートを食べる。弟や妹たちは、それを見るだけ。
そして、決して親離れ子離れできない母親になる。
日本人が好きな政治家はヒトラーとスターリン。嫌いな政治家は、ケネディ大統領。封建的で軍国主義が田舎の人は大好きなので、どんなに貧しくても党を批判しない。
作品名:社会保障番号 Hiroko 作家名:ぽめ