社会保障番号 Hiroko
なぜ北の共産国では永遠に革命が起きない宿命なのか
人類最後の日まで絶対に革命が起きない国は、中東の宗教法による国々とアジア北東にある半島の共産主義国のみ。いずれキューバもベラシールも求心力をいずれ失う。独裁者なきあと民主主義革命が起きるだろう。西洋文明では民主主義の考えが根強いが、中東やアジアでは全体主義が根強い。
西洋文明の国々は、全て民主主義国になる。環太平洋帝国の北米大陸・一部のラテンアメリカ諸国とオセアニアを除いて。数十年後には、環太平洋諸国も遅かれ早かれ民主主義に戻るだろう。
でも、永遠に民主化しない国もある。
個人が幸福を追求すること、個人の尊厳は西洋文明以外の国々では否定される。だから、働けば働くほど貧しく苦しくなるしくみほど革命は絶対に起きない。永久国家論とは、幸福追求を否定者社会。個人の尊厳の否定である。
私は猛スピードで走る特急電車に乗る。常磐線の特急電車が停る牛久駅から特急で茨城県のある市内まで行くが、広々した畑に党のスローガンが電車の窓から見える。とても大きな看板の文字が、高速度で走る列車から見える。
『私たちの国は自由で民主的』『美しい国、日本』
田舎の人たちは、とても貧しくなった。常磐線は長距離・特別快速と特急電車だけしか走らない。高速バスと競争になり、列車のほうが圧倒的に速い。最高速度、時速135キロという列車の限界速度のまま走る。
上野から水戸まで60分から45分に短縮した。都心にある駅は残してあるが、取手駅から先は、すべて特別快速電車しか走らない。アメリカ資本の高速バスが公共交通を独占している。
JRは、列車を超高速化によって、地方都市へと高速バスよりも安く早く移動できるようにアピールする。
駅周辺には、ホテルがあり、近くにはインターネットカフェが充実している。パソコンが買えない貧困層も多く、路線バスもあるが、住民はとても乏しいので自家用車さえももてない。おんぼろの自転車か徒歩で、2時間かけて
ネットカフェで匿名掲示板で一晩中、アジア系の外国人の悪口を書く。
田舎では、コンビニも24時間営業ではないし、在庫もなくなってお店が空っぽになる。それに、定休日がないのに、品物がないため突然、コンビニがお休みになる。まず困るのが、日本に住んでいるアメリカ人が自動車で欲しいモノが自由に変えない。ガソリンスタンドも充電スタンドも整備されていない。駅の周辺しか自由に移動できない。タクシーがない。コンビニも24時間営業ではなく、午前8時から午後7時までしか営業していないところが多い。
道路には自動車がほとんど走らない。路線バスも運賃が高く乗っている人が少ない。スーパーもほとんど潰れているから、買い物もままならない。お金があっても、まもとに食料品が買えない。それでも党に熱い忠誠心を持っている。とても貧しいけど、みんな幸せ。
夕方、街頭がほとんど消えている。電力不足ではなく街のインフラが整備されていない。
「私が住んでいる街よりもひどい」
私は驚いた。21世紀初頭よりも貧しくなっても、党の権力は絶対である。水道が止められている家も多い。水不足も近所の人たちどうしでなんとかしのいでいる。
日本の中にある共産圏。そうよべる。貧しくなればなるほど、党を支持する。個人の尊厳が否定されているので、いじめも顕著なほどひどい。田舎の女性はスカートをはかない。とても質素な服装。食べ物がないのに、肥満の女学生が長いスカートを引きずって歩く。その姿は1980年代にタイムスリップしたかのように感じる。ダサさを通り越している。どこで、どうやって肥満になるための食べ物があるのか不思議に思う。
私は、まだ東京に近いところに住んでいるので、服装が派手にみえる。
とても目立つ。
人間の幸せとは相対的なものだろうか?裕福だから幸せだと言えない。でも、いじめも激しいし、人間関係もより悪くなった。当然、田舎にいくと治安がわるい。
私は駅前にあるホテルに泊まる。地元の女学生の交流会。党が主催する学生集会にでるために。
ここは日本の中にある共産圏。開発途上国よりも貧しい。党に対する忠誠心が強い。
作品名:社会保障番号 Hiroko 作家名:ぽめ