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言の寺
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手のひらの中の未来
河原にて友人と
「君、これが『未来』だとしたら、君はどうする?」
そういって彼は、僕に『小石』を手渡す。
僕はそいつを――
おもくそぶん投げてやった
「おいおい、何をするんだよ。未来がどっかに行っちゃったじゃないか?」
友人は、自分が始めた戯言であるのに、まるでさっきの小石が、本当に『未来』というものほどの価値のある何かであるかのように、慌てて土手の斜面をずざー滑ってく。
僕は呆れてこう言った。
「もともとそんなもんだろう?」
作品名:
言の寺
作家名:
或虎